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『いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました』1巻 感想・レビュー

『いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました』レビュー アイキャッチ
画像出典:楽天市場

ジャンル
異世界ファンタジー・商売

著者
・原作
 霜月緋色
・漫画
 明地雫
・キャラクター原案
 いわさきたかし
レーベル
HJコミックス

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あらすじ

祖母が遺した手紙から自宅が異世界に繋がっていることを知った士郎は、近所で買える便利グッズを異世界に持ち込んで商売することを思いつく。異世界では、貧しい少女アイナを救ったり、美人町長カレンに頼られたり――!? 元社畜の青年が、万能スキル《等価交換》を使って異世界で大活躍する痛快スローライフ!!!

コミックファイア公式Webサイト『いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました 1』より

レビュー

総合評価:★★★☆☆

ストーリー

ある日突然、実家の仏間の押入れが異世界とつながっていた──。
「転移スキル」ではなく、まるで隠し通路のように現代日本とファンタジー世界を行き来できるという設定が本作の特徴です。

主人公はその環境を活かし、現代のホームセンターで手に入る「マッチ」を異世界で販売することに。火打石や魔法が主流のこの世界では、マッチは存在せず、冒険者たちはその便利さに感動し、銅貨80枚(日本円で約8000円)という高値をつけます。

とはいえ、こうした展開は「なろう系」でよく見かける類型的な流れであり、特段の驚きや新鮮さはありません。むしろ「はいはい、こういう感じね」と納得しながら読み進める読者向けの内容です。

主人公は、マッチを銅貨5枚(日本円で約500円)で提供する“オープン記念価格”を設定し、薄利多売で異世界商売の第一歩を踏み出します。

空間収納スキルを駐車場で使ってしまうなど、ちょっと不用心なシーンもありますが、後に「軽率だったかもしれない」と省みるあたりに、ある程度の成長も感じられます。

イラスト

一部で背景のない白いコマが目立つ場面もありますが、全体としては丁寧に描かれています。
とくに人物の表情は魅力的に仕上がっており、ヒロインキャラも可愛らしく、やや安定した画力を感じさせます。

身体の捻り動作など、ポージングにやや不自然さがあるシーンも見受けられますが、読んでいて気になるほどの崩れではありません。平均以上の作画で、漫画としての読み心地に大きな支障はありません。

見どころ

地球の商品を異世界に持ち込むことで、人々の生活を少しずつ便利にしていくというスタイルが特徴。

商売の成功によって店が成長していく様子や、【等価交換】スキルを用いた仕入れ・販売の流れは見ていて気持ちがよく、地に足のついた経済活動が楽しめます。

スキルやバトル中心ではなく、「売る・仕入れる・広げる」という地道な営みが描かれるので、刺さる人には刺さるでしょう。

感想

個人的には、ところどころ挟まれるギャグやネットミーム風のパロディがやや蛇足に感じました。
作品としてはテンポが良く、商売を通じて異世界に少しずつ現代技術が浸透していく様子には興味を惹かれますが、もう少し描いてくれていれば、より評価は高かったかもしれません。

とはいえ、「異世界で地球産の商品を販売する系」の作品が好きな方には、安心して手に取れる内容です。

スリリングな展開は少なめですが、まったりとしたスローライフ調の異世界商売譚として読むなら、悪くありません。

まとめ

『いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました』は、テンプレートに忠実でありながら、商売を軸に描いた「なろう系スローライフ商業ファンタジー」。

派手な戦闘や世界の命運を握るような展開はなく、現代人が淡々とビジネスを広げていく過程を楽しむタイプの読者におすすめです。

特に「異世界での商売」「現代アイテムの影響」「店が成長していく過程」にワクワクできる方には、気軽に読める一冊となっています。

今後の展開次第では、さらに面白くなるポテンシャルを秘めた作品です。

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